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‥‥ かころぐと ことのはです
かくれんぼ

先見えぬ風景
重く圧し掛かる風
肯定と否定を繰り返す自分

淡い期待を抱きつつ
虚しき現実に目を逸らす

何も無い
何も無かった
何も無い

何処にいる
此処にいる
何処にいる

この霧が晴れるまで
このまま目を瞑ろう

心変わりし君の背に
紅き蝶々が羽開く

小雨降りし秋の空
紅き蝶々が小さな弧を描く

濡れた足元 水溜り
水面(みなも)に映る 我が姿

心変わりし君の背に
紅き蝶々が羽開く

雨上がりし秋の空

紅き蝶々が淡き夢を描く

不信

早口な金切り声が
灰の壁に撥ね返る

裏目に出た 中途半端な同情心
言葉とは あっけなく寝返ってくれるもの

昨日は善でも 今日は悪
一体 何を信じて良いのやら

迷走する無数の言霊
これを掴み取るのは 容易なことではない

時を追い
指を折る

世に反り返り
月にうつむく

凍てつく闇夜
白き花

この心
探し人は無し

夜明け

空が眠り 錆色の影が落ちる
冷たい風が顔を出し 灰色の布が舞い踊る
灯りがなくちゃ 華にはなれない
優しさがなくちゃ 花にはなれない

踊り疲れた風が眠り
道咲く草が静かに目覚める
灯りがなくちゃ 華にはなれない
優しさがなくちゃ 花にはなれない

よろずごと

決まりきった形を壊すべくもなく
平々凡々が一番の幸せだと思っている

普通という基準はどこにもないが
贔屓目に見ても中の下で
角ばった作り笑いは評価なし
高望みをしているつもりはないが
力んだ指先が花色に泣く

よろずごとの塵は積もり
よろずごとの夢は飛んでいく

今日も身勝手な妄想に身を弾かれながらも
平々凡々な毎日を夢見る

明日来る日

日々の吐息が明ける頃
糧となりうるのか
塵と消え入るのか

この白い空が割れ
暖かい陽が差すのか
冷たい雨が降るのか

どうか私をお守りください
どうぞ私をお守りください

ささ舟

さんざめく悦びと
その背を押すわびしさと

時折吹き付けるよからぬ思いは
この澄んだ水に消えていく

河のさざなみ揺れぬとも
何の迷いもなく流れ着くのか

待つ人のもとへ
私も貴方も

ささ舟ひとり
その身を案じる

この空の下で

藍の日に 便りが届く
空にでも 海にでも
今まさに飛び立つように

橙の日に 便りを書く
お元気ですか
いつかどこかで会いましょうと

紅の日に あなたと会う
変わらない笑顔と
あの日のままの瞳の輝きに

距離を感じた
涙が止まらなかった

あの日のままじゃないんですよね 私達
好きとか 好きでしたじゃなくって
ただただ 会えて嬉しかったんですよね

またお便り書いて良いですか?

途切れた糸を結び直すには
結構 勇気と体力がいるのですよ

それが元通りじゃなくっても

空色の日に また会いましょう
きっときっと
また会いましょう

その日まで お元気で

初冬

花の喜び 知らずして
我が身を枯らす 蒼いつぼみ

灰色の空に その身を隠し
笑みを忘れた 冷たい太陽

悲劇しかない明日など
誰も望んではいない

肌の温もりと 振り返る心さえあれば
きっと暖かな明日が来るだろう

肌の温もりと 前を見据える心さえあれば
きっと穏やかな明日になるだろう